指宿市十町 Y様邸 葺替工事事例
お客様のご要望 | 台風の時や強風時に何カ所も雨漏りがするので修理をしたい 何度も修理しているがなかなか直らない なるべく費用が一気に掛かるのを抑えたい |
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施工事例データ
住所 | 指宿市十町 |
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施工箇所 | 屋根全体 |
施工内容 | 古瓦撤去・平木ノゴメ撤去・タルキ交換・タルキ調整・野地板施工・ゴムアスルーフィング・谷板金入替・縦桟施工・瓦施工 |
費用 | 約330万円 |
工期 | 約14日 |
築年数 | 約44年 |
屋根面積 | 61.1坪 |
使用商材 | 三州瓦 鶴弥 和形防災瓦 Ace(エース) 銀鱗色 |
ご提案内容 |
雨漏りから白アリの被害にも遭っており、大工さんと協力して柱や桁などの交換や修理も同時進行で行いました。 最初は棟部の修理と柱や桁を修理する箇所の瓦の撤去と再施工のお見積りでしたが、修理する箇所以外にも雨漏りする所があり、今後の安心を考えると全体的にきちんと下地からやり替えた葺替ほうが良いとの結論に至りました。 屋根の形状をミノコ屋根から入母屋屋根へ変更し、和風ながらシンプルな台風にも地震にも強い屋根を提案させていただきました。 また、費用が一気に掛かるのをご心配されておりましたので、リフォームローンのご利用をご提案させていただき、毎月無理のないご返済額で安心と安全を選択していただきました。 |
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施工前はこちら
ブルーシートがかかっているところ以外にも2~3カ所雨漏りしていました
こちら側の雨漏りが原因でシロアリが小屋桁まで上がってきておりました
ブルーシートのところ以外にも台風時などに雨漏りをする箇所が何カ所か見受けられました
最初は棟部だけをすべてやり替える予定でしたが、平部からも雨漏りする時が有るとの事で最終的には全面葺替となりました
薩南建材による施工中の様子
まずは棟から解体していきます
昔は瓦桟に引っかけずに漆喰の上に瓦を乗せて固定していましたので、メンテナンスしないまま年数が経つと瓦がズレ落ちたりしてきます
この漆喰だけでも結構な量になります。なぜこのようにするかと言うと、普段は瓦の重みで家が揺れないようにして、いざ地震が起きたらまず瓦が落ちて家の倒壊を守る為の昔ながらの工夫なのです。また、薄い杉の板と漆喰で屋根裏の換気と湿度の調節も兼ねていたのですね。
隅棟のこの個所は雨漏りしていました
この部分は下地が傷んでますね。平木を撤去することで躯体までしっかり見極めができます。
雨漏りしていたようで垂木が腐っていました。このような垂木は交換ですね。
平木を(杉の板)撤去した状態です。この後ノゴメ(横に打っている桟)を撤去します。
垂木の状態で垂木の不陸を調整したり、悪い垂木を交換したり、屋根裏を掃除します。
野地板を打ったら、まず谷の部分にルーフィングを敷きます
谷の部分は左右交合に何重にも敷きます。谷には雨水が集まりますので今はこれが当たり前の施工です
垂木のピッチで縦桟を打ち瓦を引っかける瓦桟を打っていきます。ルーフィングには穴が開かないように細心の注意を払います
軒瓦から屋根の上に揚げて、桟瓦を上げていきます。
瓦は軒先側(下側)から葺いていきます。現在の施工は瓦同士がかみ合って飛びにくいうえにステンレスのビスで留めますので、ビクともしません。
谷の部分の瓦の切り合わせですね。湾曲している瓦をまっすぐ切るのも職人さんの技術です
谷はステンレス板を使用します。昔は銅板が主流だったのですが、酸性雨が原因で最近は銅板も年月が経つと穴が開いてしまう様になりましたのでステンレスに代わっています。
棟に金具を取り付け、垂木(防腐処理)を固定します。これに棟瓦をビスで固定します。台風にも地震にも安心なガイドライン工法です。
和風だけどシンプルな屋根という事で棟には三角冠瓦を使用しました。
大屋根の本棟も同様に仕上げていきます。まっすぐ棟が通るように微調整しながら垂木を固定していきます
壁との取り合いものし瓦を使って納めていきます
ミノコ屋根を入母屋屋根に変更した際に出来る隙間を外装板で仕上げます。
施工が完了しました
ミノコ屋根から入母屋屋根へ改装して棟部を三角冠で納めました。
すっきりとしておりながら和数のテイストは残しております
ついでに壁の塗装もされたらしく新築のようになりました
防災瓦ですので、物が飛んできて割れない限り飛ぶことは無いでしょう
下地の垂木からしっかり修理しました
やっぱり和型の甍の波は綺麗ですね
こうしてドローンで上空から見ると瓦の綺麗さが際立ちますね。
ドローンで撮影した写真はすべてお施主様へお渡ししております
こうして手軽に屋根の全景を見れるのもドローンの良い所です